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不妊に強い頼れる病院特集

福井ウィメンズクリニック
院長 福井 敬介 先生

福井ウィメンズクリニック院長 福井 敬介 先生

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インタビュー

福井ウィメンズクリニック インタビューTOP写真

「Friendly ART から Friendly Birth まで。
患者さまの負担は、できるだけ軽減したいのです」

「ここで授かって、ここで産みたい」、そう願う女性は、さぞ多いに違いありません。ヨーロッパのプチホテルのような佇まいの『福井ウィメンズクリニック』(愛媛・松山)は、赤ちゃんを夢見る気持ちに寄り添ってくれそうな、そんな優しい雰囲気を醸し出す医院。一般不妊治療と産科の診療を行う本棟の隣には、体外受精や顕微授精などのART(生殖補助医療)に特化したリプロダクションセンターが併設されるなど、頼もしい存在でもあります。

排卵誘発剤を使わない自然周期での妊娠を大切に。
不妊治療も、お産も、フレンドリーがキーワード

福井ウィメンズクリニック インタビュー写真1

『福井ウィメンズクリニック』のホームページのTOPにも掲げられた、不妊治療における『Friendly ART』、そして産科における『Friendly Birth』。いずれの診療においても、変わることなく院長の福井敬介先生が大切にされている『Friendly』とは、“親密な”ではなく、“身近な”という意味なのだそう。「より自然に近い、体に優しい医療ほど、患者さまへの負担が軽減される」との考えから、貫かれているポリシーです。

「不妊治療においては、検査で大きな問題が見つからなければ、タイミング療法や人工授精(AIH)などの自然な妊娠に近い一般不妊治療からスタートし、それでも難しい場合には体外受精などのARTを視野に入れる、いわゆるステップアップ治療を行っています。さらに、どの治療段階においても、いきなり排卵誘発剤を使うのではなく、まずは経過観察を兼ねてホルモン製剤を使わない自然周期で行うようにしています。
 自然に近い方法での妊娠を目指すことは、患者さまが背負う経済的な負担だけでなく、身体的にも、精神的にも、負担を減らすことにつながりますので。できる限り、患者さまには負担をかけたくないんです。
 それは、ARTでも同じだと思っています。ですから、第一選択として、基本的には“まったく排卵誘発剤を使わない自然周期”から試します。これには、体に優しいことに加えて、もう一つ利点があります。完全自然周期ならば、その方、本来のホルモンバランスが把握できます。もし、上手くいかなかった場合、その状況を踏まえて次の治療計画を立てられるのです。半分は治療であって、半分は検査でもあるというわけです。
 またスタッフの患者さまへの応対も、Friendlyを信条にしています。基本的には、初診時は、いきなり診察を行うのではなく、全員にファーストカウンセリング(無料)を行い、まずは助産師でもある不妊カウンセラーか、胚培養士でもある体外受精コーディネーターが、親身になって患者さまのお気持ちや希望をうかがうようにしています。二人とも、専門職で知識もあるうえに女性ですので、診察室でいきなり初対面の男性医師に問診されるより、思いのたけを話していただきやすいようです」

さらに、納得のいくかたちで不妊治療を続けるため、有料カウンセリング(予約制)をご利用されている方も多いのだそうです。


「ずっとつながっていたいという想いから、妊娠の喜びも、出産の喜びも、分けてもらっています」

福井ウィメンズクリニック インタビュー写真2

不妊治療専門施設が増え続ける中、全国的に見て、お産まで診てもらえる施設は珍しくなりつつあります。病院側としても、その両立には体力も神経も使い、大変なのではありませんか?

「ここは、小さな地域だからこそ、ご縁のあった患者さまたちとは、ずっとつながっていたいと思いますし、また願えば、それが叶うのも大都市とは違う、地方ならではの良さです。“妊娠反応が出た、胎嚢が見えた、さらに心拍も確認できたから、ハイ卒院です”というのではなく、元気な赤ちゃんを取り上げて、お母さんの腕にしっかりとお渡しするところまでの幸せを、一緒に味合わせていただいています。いわゆるテイクホームベイビーこそが、『福井ウィメンズクリニック』が考える不妊治療のゴールです。実際には、育児サークルなどもありますし、助産師による母乳相談、育児相談も受け付けていますので、おつきあいは産後も末永く続けていただけたら嬉しいですね。そんな想いで、診療しています。
 産科をやっていることもあり、日曜・祝日関係なく、患者さまの卵胞の成長に合わせ、ベストなタイミングで、人工授精(AIH)や採卵が受けられるという点も、不妊治療を受けていただくうえでの大きなメリットではないでしょうか。自然周期での不妊治療を丁寧に行っていこうとすれば、タイミングこそが重要になりますから。
 待合室は、産科と不妊外来をきっちりとは分けていません。第一診察室で妊婦さんを、第二診察室で一般不妊治療中の患者さまを診ていますので、結果的にはゆるやかなエリア分けになっていて、L字型になった待ち合いスペースを、それぞれ過ごしたいようにご利用いただいています。いろいろな考え方があるとは思うのですが、病院側が一方的に分けてしまうことは、それはそれで一種の差別的な行為ではないかと、僕は感じるんです。近い将来、お母さんになられる方たちなのですから、妊娠期間とはどんなものなのか、赤ちゃんや幼児とはどんな存在なのか、うかがい知っておかれることも、決して悪くはないんじゃないでしょうか。大丈夫、妊婦さんは、きっと遠くない未来の、みなさんの姿です」

万が一、待合室の隅っこで辛そうにされている患者さまがおられれば、きちんとスタッフから福井先生に伝えられている様子。「ちゃんと見守ってもらえるんだ」、そんな安心感を感じました。


ART治療は、夫婦そろっての面談が必須です。
“理解と納得”そして“二人で受けるという意識”が大切

福井ウィメンズクリニック インタビュー写真3

2013年4月には、それまで産科のホールとして使われていた建物が、体外受精や顕微授精などのARTのためのリプロダクションセンターとして生まれ変わりました。採卵室(卵子を体外に取り出す処置を行う部屋)は、壁に絵画がかけられ、床も木調と、既存のオペ室といったイメージを覆す、エレガントで温かな印象。さらに、センターの待合室は明るい陽が差し込むサンルームになっていて、診察室はアンティークのテーブルセットが置かれ、レストランの個室のよう。ART治療にのぞむ緊張も、思わずほぐれていきそうです。

「不妊治療は、二人で受けるという意識が本当に大切だと思うのです。不妊治療の進め方などの基礎的なお話は、1、2ヶ月に1回のペースで日曜日にセミナーを開催し、できるだけご夫婦で参加いただくように呼びかけています。それでも、すべてのご主人が来てくださるわけではありません。そこで、ARTに進まれる方に対しては、不妊カウンセラーないしは体外受精コーディネーターによる夫婦面談を受けていただくことを必須にしているんです。知識を正確に理解して、ご納得いただいたうえで、ご夫婦の足並みをそろえてからスタートするよう、そこは徹底しています。
 完全自然周期のデータを精査しますと、有効移植回数は、ほぼ2回です。これで結果が得られないときには、漫然と続けるのではなく低刺激で複数個採って凍結融解胚盤胞移植にチャレンジするようおすすめしていますが、最終的な決定権はご夫婦にあると考えています。
 また、特徴的な試みとして、本来は、患者さまの卵子や精子、受精卵をお預かりすることが仕事の胚培養士に、あえてローテーションを組んで、診察室で電子カルテなどの入力を行う医療クラークの仕事も担当してもらうようにしています。患者さまにとっては、ARTにステップアップした際に受精卵を託す相手の顔が見えますし、培養士にとっては生殖細胞だけと向き合うのではなく、ご夫婦という人そのものを知ることで、なんとか結果を出したいという思いが芽生えたりすることがあるだろうと考えてのことです」

柔和なお人柄がにじみ出ている福井先生ですが、「胚培養士にとっては、必要以上のプレッシャーを感じる体制かも知れないけど、それだけの責任を負っていると感じて欲しいんですよ」と語る眼差しには、信念を感じさせる強さがありました。


精巣精子回収法(TESE)で得た新鮮な精子で、顕微授精(ICSI)を行うこともできます

福井ウィメンズクリニック インタビュー写真4

産科で手術室も入院設備もあるため、無精子症の方の精巣内精子回収法(TESE)などの手術が院内で実施できる点も、不妊治療施設としては大きな強みと、福井先生は話されます。

「通常の不妊治療専門施設の場合、精液中に精子が見られない無精子症の方に対して行うTESEは、泌尿器科のある別の病院で行い、精子を精巣内から得ることができれば、それを凍結保存しておいて、奥さまの採卵日に合わせて融解し、顕微授精を行っているところが多いと思います。ただ、精巣内精子は凍結したものよりも、フレッシュ(新鮮)なもののほうが受精率は高いのです。そのような精子を使おうと思えば、旦那さまの手術と奥さまの採卵が同施設で併行してできる、私どものような態勢は、非常に有利になります。愛媛大学病院泌尿器科の先生や、男性不妊の治療で高名な石川智基先生などのご協力を得ることで、高い成果を出せています。この点も『福井ウィメンズクリニック』の強みかも知れませんね。
 自然に近い妊娠を目指していますが、どうしても高度な生殖医療技術が必要な方に対しては、十分に手を尽くしたいと考えています」

実は、取材で『福井ウィメンズクリニック』を訪れた日、私たちは病院の前で一人の妊婦さんに会いました。何気ない立ち話の中で、彼女もここで不妊治療を受け、お子さんを授かった方だと知りました。「先生やスタッフの方が本当に親身になってくださる病院です。一人目も、この二人目も、ここで授かりました」。辛いことも少なくない不妊治療中、支えになってくださった先生に、念願の赤ちゃんを取り上げてもらえ、その腕に手渡してもらえる幸せは、比類なきものなのでしょうね。そして、さらに嬉しいことに彼女は、こう続けてくださいました。「『子宝ねっと』の方なんですね。治療中、あの掲示板には、一人じゃないんだと、ずいぶん励ましていただきました」と。子宝ねっとのご利用者様にお会いできた偶然は、こちらこそ本当に励みになりました。


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