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不妊に強い頼れる病院特集
さっぽろARTクリニックn24
院長 藤本 尚 先生
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インタビュー
モットーはWith Up！
医者と患者である前に「人と人」として
かつて勤務した北海道札幌市の『神谷レディースクリニック』では副院長として、『さっぽろARTクリニック』では理事長として、長きにわたって赤ちゃんを望むご夫婦の夢を叶えてきた藤本尚先生が、新たに2019年5月、「With Up!」を理念に掲げて同市北区に開院したのが『さっぽろARTクリニックn24』です。ロゴマークに象徴されるように、医師、看護師、培養士などのすべてのスタッフが、患者さまをふわりと包み込むように寄り添ってくれる不妊治療クリニックとして親身な姿勢には定評があります。
初診から胚移植に至るまで、
全患者さまの全行程を並走します
「With Up!」には、藤本先生のどんな思いが込められているのでしょうか？
「私、大先生を気取って、さも上下関係でもあるかのような振る舞いをするのは嫌でね。できることなら、医者と患者である前に、人と人として、世間話もできるような横の信頼関係を築きたいと思っているんです。
それは、『さっぽろARTクリニックn24』のスタッフに対しても同じです。患者さまであるご夫婦に“ともにがんばりましょうね”という“With Up!”でもあると同時に、一丸となって患者さまを支えていきたいという想いから、スタッフに対して呼びかける“With Up!”でもあるのです。つらいことも多い不妊治療ですが、いつの日か、手を携えて、みなで喜びあいたいという願いを込めた理念です」
大きな規模の不妊治療施設になると医師も分業制になるケースが増えてきますが、お一人の患者さまの初診から採卵、胚移植まで、その道のりのすべてを並走したくなって『さっぽろARTクリニックn24』を開院しましたと語る、藤本先生。患者さまとともに治療に臨んでいるような意識をもって、ともにがむしゃらになって走ってくれそうなスタッフを集めたといいます。
「みんなはどうしているか」ではなく、
「自分たちはどうしたいか」が大切
日々の診療において、藤本先生が、とくに大事にされていることはありますか？
「不妊治療は、ほかの病気と違って“今、手術しないと死んじゃうよ”というようなものではありませんよね。画一的なものではなく、ご夫婦の価値観で治療の進め方が変わってくるものです。ですから例え話などを用いた、わかりやすい説明で、ご夫婦らしい選択ができるように心がけています。
例えば、盲腸だったら、どんなに患者さんが“手術は嫌だ”とおっしゃっていても、生命に危険が及んでいたら、そこは受け入れていただくしかないわけです。でも、不妊治療は、いくら妊娠率が高くても、すべてのご夫婦がすぐに体外受精を受けなければいけないわけではありません。もちろん、ご夫婦に明らかな不妊原因がある場合は、私が最適と考えられる治療方法のご提案はしますし、できるだけ後から“そうしておけば良かった”と後悔するようなことがないように、奥さまの年齢が高くなると妊娠率などが下がっていくことなど、情報提供はしっかり行っています。そのうえで、ご夫婦ごとの正解を選んでいただいているのです。それが証拠に当院では、同じような状況（不妊原因・不妊歴・奥さまの年齢など）のご夫婦が2組いても、取り組んでいる治療は違うケースがあります。よく、“先生ならどうしますか？”とか、“みなさんはどうされていますか？”とか聞かれます。ただ、そのような時には“自分がどうしたいか”で決めるべきだとお伝えして、さらに判断材料になりそうなデータを提供するようにしています」
気配り上手な藤本先生ですが、初診の患者さまに必ず伝えることがあるそう。「できるだけお気持ちを汲み取りたいのですが、お顔に書いてあるわけではないので、言葉が足りないこともあると思います。黙って帰ってインターネットで調べて不安になるくらいならば、この診察室で納得がいくまで質問してくださいね」。みなさん、さぞ初診の緊張がほぐれて、ホッとされるに違いありません。
妊娠前から出産後の育児までを見据えた、
プレコンセプション・ケアをご提案
『さっぽろARTクリニックn24』は、プレコンセプション・ケアに力を入れておられるとのことですが、これは思春期外来のようなものですか？
「もちろん思春期も含みますが、妊娠を望む女性を中心とした妊娠前相談・妊娠前外来のようなものです。
当院は不妊治療施設であって、ご出産までは見届けられないからこそ、母子ともに健康な状態で、妊娠期間を過ごし、無事ご出産され、さらには健やかに育児ができるように、ご主人を含めたご家族全体をサポートする、プレコンセプション・ケアに力を入れています。プレは前、コンセプションは受胎、すなわち“妊娠前からのケア”という意味ですが、見据えているのは産後の育児期間を含む、かなり長期間にわたる女性の健康を支えるケアです。
具体的には、奥さまとご主人の健康状態や生活習慣を見直していただくお手伝いをしています。例えば、不妊治療のベテラン看護師が行っている『プレコン相談室』（要電話予約・初回相談無料）は、不妊治療を考えはじめた方だけでなく、“将来的には妊娠したいので、今のうちからできることがあればやっておきたい”というような結婚前の女性や新婚のご夫婦にとって最適な相談窓口としてもご活用いただいています。
また、ご自分の心と体に向き合い、セルフケアを行う機会として、助産師ヨガ講師による『プレコンYOGA』※も行っています。当院に通っていない方でも、『ウィメンズサポートヨガ・ima』を通してご予約いただくことでご参加いただけます。実は、この助産師ヨガ講師の方は、不妊治療施設で長く勤めたご経験のある方ですので、ヨガをしながら、ちょっとした治療相談もしていただけると思いますよ」
※新型コロナ感染症流行中は、個人レッスンとなっています。
医学的なエビデンスのある
最新の治療法を積極的に採用します
不妊治療に関しても、最新の治療を積極的に取り入れていかれるほうですか？
「日本のみならず海外の文献なども参考にしていますが、治療に関しては、しっかりとした医学的なエビデンス（証拠）のあるものを精査してからご提供したいと思っています。最近では、2019年に米国コーネル大学がに出した論文や最近の国内の学会などでも良い報告が相次いだ、新しい精子選別デバイス（機器）の『ZyMot（ザイモート）スパームセパレーター』は期待感をもって、早速、導入しました」
『ZyMot』は、従来の良好な精子を選別してきた『密度勾配遠心法』とはどのような点が違うのでしょうか？
「これまで体外受精や顕微授精などのARTに用いる良好な精子を選ぶ際には、『密度勾配遠心法』を用いて高速に運動できる能力を持った精子が選別されてきました。ところが、この方法では遠心分離が行われる工程で、活性酸素（ROS）が発生し過ぎると、精子頭部の遺伝情報（DNA）の断片化が起こってしまうケースがあるのです。『ZyMot』は遠心分離を行わないので、DNAの損傷を受けることなく、前進運動性の高い良好な精子が選別できます。全症例に『ZyMot』が必要だとは考えていませんが、受精や胚の発生に問題には問題がないのに何度移植しても着床しない方や、採卵で卵子が数多く採れた割には凍結保存できる胚が少ない方などには、『ZyMot』をおすすめしたいと思っています」
患者さまのためになると感じたことには、まったく労をいとわない藤本先生。良好な胚を繰り返し移植しても着床しない反復着床不全の方に対し、貴重な胚を戻す前に、子宮内膜の着床能を調べる『子宮内膜着床能検査（ERA）』も、今でこそ多くの不妊治療施設が実施していますが、国内での実施施設がまだ１カ所しかなかった状況の頃に、スペインにある検査会社アイジェノミクス（現在は日本に支社が設立されている）に、英文で手紙を書いて提携をリクエストされたのだとか。また、患者さまに薦めるものだからと院内で扱う葉酸サプリメントまで、自ら吟味された藤本先生。その行き届いた目配り、心配りには、ロゴマークのリボンに包み込まれるような安心感を覚えます。
実際、患者さまからは、『さっぽろARTクリニックn24』に対して「診療後、先生が必ず聞きたいことはない？とたずねてくださる」「先生だけでなくスタッフすべての方が、とても優しい」「技術とケアの両面で安心できる」といった評価が多数寄せられています。With Up!の想いが、多くの花を咲かせ、多くの実りをもたらしていることがうかがえますね。
施設写真
施設の概要
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院長 藤本 尚
ホームページより
with up!
“こどもが欲しい”という御夫婦の思いにお応えするために、原因を徹底的に調べ、ひとりひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。
また、当クリニックでは妊娠だけを目標とせず「妊娠期間」「出産」「出産後」のご家族が健やかに過ごせるように妊娠前からできるケアを御提案します。
治療は辛いときも嬉しいときも患者様と“一緒に”医師だけでなく看護師、培養士、受付、看護助手を含めた全てのスタッフが寄り添い支えていきます。 所在地
札幌市北区北23条西3丁目2番37号 第2北進建鉄ビル2F
地図アプリで確認TEL
011-792-6691
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