この札幌から世界に発信された医療技術も多いという『神谷レディースクリニック』は、言わずと知れた北海道、いえ日本を代表する不妊治療施設のひとつです。その院長である神谷博文先生と診療部長を務める岩見菜々子先生に、『神谷レディースクリニック』が選ばれ続けている理由についてお話をうかがってきました。その実績と技術力の高さからイメージされる硬さはなく、とても親しみやすい雰囲気のお二人のご様子に、口コミに多い安心感と熱意を垣間見た取材となりました。
毎月150人近い方が妊娠され、夢を叶えておられる『神谷レディースクリニック』ですが、ここが強みという点などあれば、教えていただけますでしょうか?
岩見「当クリニックは、今、国内で認可されている先進医療をほぼ網羅しています。先進医療というのは、まだ研究段階の治療で健康保険が適用されていないため自費治療になります。通常、保険治療中は、同時に自費治療は行えないのですが、先進医療に認定されているものだけは、生殖医療専門医のいる施設に限り、併用が許されています。これは、道内の他施設との大きな違いといえるのではないでしょうか?
先進医療の中でも、胚培養器に内蔵されたカメラによって受精卵を外に取り出さずに観察、評価できる『タイムラプス』は全例に適用しています。子宮内膜の検査としては、『EMMA/ALICE(子宮内細菌叢検査)』『ERA(子宮内膜受容能検査)』。胚移植に関するものとしては、『SEET法(子宮内膜刺激術)』『子宮内膜スクラッチ(擦過術)』『二段階胚移植』。精子の選別に関するものとしては、『ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術(PICSI)』『膜構造を用いた精子選別術』『強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術(IMSI)』と、全部で9種類の先進医療が可能です」
なお、これらの先進医療(自費治療)を保険治療と併用したケースに対して、助成事業を行っている場合がありますので、お住まいの自治体のホームページをご確認ください。ちなみに、札幌市の場合は自己負担額の7割(上限3万5千円)まで助成されます。体外受精などの生殖補助医療(ART)をご検討の方で、それぞれの先進医療に興味がある方は、『神谷レディースクリニック』のYouTubeチャンネルのこちらの動画をご覧ください。
岩見「子宮環境や着床に関連する先進医療も、反復不成功例の方にはご案内しています。例えば、『EMMA/ALICE(子宮内細菌叢検査)』は、実は当院が先進医療の研究の責任機関でもあることもあって、2018年からの実施数が全国1位なんです。子宮内細菌叢が乱れている方は、検査を受けた方の約25%の方に見つかるのですが、検査ののち治療を受けた方の着床率は75%ありますし、継続妊娠率も60%前後と非常に高い成績となっています。
なお、その治療では無駄な抗生物質を使わないようになっているので、今、世界的に問題になっている抗菌薬への耐性菌の問題についても、本当に必要な方を見極めて投与できるようになっています」
神谷「実は、子宮環境を改善するため、細菌へのアプローチとしてプロバイオティクス事業を立ち上げ、乳酸菌(ラクトバチルス)のサプリメント『ラクトサプリ』を当院で監修し、発売したんですよ。菌の属から、もう一歩進めて種のレベルで突き詰めています。サプリメントもいろいろありますが、これはきちんと妊娠率の上昇をEBMとして学会でも発表していますので、安心してお飲みいただけると思います」
岩見「発売から約1年になりますが、国内はもちろん世界でも、シンガポール、台湾、タイなどで販売されていて、マレーシアも承認待ちです」
治療が長くなればなるほど、患者さまご自身でも何かできることはないかという思いに突き動かされるわけですが、「そんな思いに応えられるよう、様々な道筋を、病院側でもご用意したい」と岩見先生は話されます。
岩見「保険治療での生殖補助医療は、奥さまのご年齢によって胚移植回数に制限があります。だからこそ保険の間に妊娠してもらうことを目標に、その方に必要な先進医療があればご提案していきたいと考えています」
神谷「僕は、もともと新しい技術革新に挑むようなことが好きなんだけどね…、本物をかぎ分ける嗅覚が良いほうなのかもしれないね。おっ、これはと感じたら、ぐっと掴む感じで…。例えば、今は国内でも多くのクリニックが提供している黄体ホルモン剤を併用しながら卵巣刺激を行うことで、採卵前に自然排卵が起こることを防ぐ『PPOS法』なんかも、うち発信なんですよ」
岩見「論文にしたのは2018年ですが、2016年からやっています。子宮内膜症を合併された方は、卵巣刺激前に投薬を中止されることが多いのですが、当院では子宮内膜症の治療薬を継続しながら卵巣刺激を行う方法を世界ではじめて発表しています。重い月経痛でQOLを下げることなく不妊治療を受けていただけるようになりました」
神谷「この方法も、大きな意味では『PPOS法』に含まれるんだけどね。常に、患者さまのためになる方法を探って、きちんと臨床研究を組んでエビデンスの得られたものは、どんどん活用していきたいと考えています」
子宮内膜症を悪化させることなく、その治療は継続しつつ、卵巣刺激を行い、良好な受精卵が得られて移植するときだけ、治療薬を中断するという方法は、これまでの方法を根本から覆す画期的なやり方です。
日本をけん引するかたちでPPOS法を行ってきた『神谷レディースクリニック』だからこそ見いだせた方法だと言えるでしょう。
おすすめ病院情報サイト『THANK YOU,DR.』では、『神谷レディースクリニック』を推す理由に「わかりやすい説明で不安なことを全て解決してくれる」「お医者さんも看護師さんも受付の方も培養士さんも親身になってくださいます。」といったスタッフへの厚い信頼の言葉が多く並んでいます。治療実績はもちろん、圧倒的な口コミ力で選ばれている方が多いようです。
神谷「ご自分たちで思い描く家族計画みたいなものってあるでしょう? 何人くらいまでの子どもを何歳くらいまでに欲しいとか…。それを託していただけたら、共通の目標として、私たちも、あきらめずに一緒に頑張らせていただきたいと思っています。9割の患者さまには叶えていただけているんじゃないかな」
岩見「毎年、読売新聞が全国の不妊治療施設の成績を掲載しているんですが、昨年2023年に発表された2022年度の結果では、年間2,000件以上、生殖補助医療を行っている施設の中で妊娠率が全国一位だったんですよ。
保険治療になって、どこも同じだと思われがちなんですが、保険治療は、奥さまのご年齢によって胚移植ができる回数に制限がありますよね。その回数内で、保険治療のうちに妊娠していただくためにも、早めに実績のある病院を受診していただくことが妊活にとって一番大事なんだと思います。Time to pregnancyの短縮。私たちは、早い妊娠を目指しています」
「“北海道内の最後の砦”と聞いたのでということで胚移植が5回終わったところで、残りの1回を託しに来てくださるんですけど…、最初に来ていただきたいんですよ」「治療回数が減れば、遠くからでも時間と交通費をかけていただく価値はあると思います」と、おおらかな笑顔を見せてくださった神谷先生と岩見先生。
技術力以上に人間力のある医師やスタッフがそろうのが、『神谷レディースクリニック』の一番の魅力なのかもしれません。
ホームページより
最先端の生殖医療・不妊治療を提供するため、医師・スタッフが常に専門性を磨き、最新の知識と技術をもとに治療へ取り組んでまいります。また患者様の声に耳を傾け、不安を取り除くインフォームド・コンセントの推進や、負担軽減に向けた環境の充実に努めます。私たち神谷レディースクリニックは、不妊治療の専門病院として、患者様から選ばれ愛されるクリニックを目指します。
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