「不妊治療は、月経周期や排卵日の関係で、その日時にしかできない、受診日を調整しようがない治療もあります。とはいえ、仕事との両立も大切。どうしても仕事で通院できない日もありますよね。ですから、お仕事でお忙しい方には、その都度、ご相談しながら“やれるように、柔軟にやっていきましょう”とお伝えしています。妊娠よりも仕事を優先しなければいけない周期のほうが多い方で、さらにご年齢の高い方の場合には、時間的な猶予がない分、治療段階のステップアップを急ぐなど、お一人おひとりにあったアプローチをご提案していきたいと思っています。
仕事に打ち込まれるお気持ちも十分に理解できます。会社の終業後でなければ通うことが難しい女性が増えている以上、両立してもらう環境を整えるために、『宇都宮中央クリニック』は18時半まで診療を受け付けています。毎日、受付終了間際にドドドッとなだれ込むように仕事を終えた方々がいらっしゃいますよ。
『宇都宮中央クリニック』は、仕事を持つ女性が、少しでも通院ストレスなく不妊治療を受けていただけるようサポートさせていただきます」
【やりがいのある仕事】も、【母になる夢】も諦めたくない女性にとって、その両立の難しさを十分にご理解いただける田口先生は、本当にありがたい存在ですね。
「『宇都宮中央クリニック』内には、体外受精が行える設備を設けていませんので、ここでの診療はタイミング指導や人工授精(AIH)などの一般不妊治療が主体になります。ですから、まだ一般不妊治療での妊娠の可能性が十分に確かめられていないような方を、早々と体外受精に誘導するようなことはあり得ません。不妊治療を専門とする婦人科クリニックですが、身構えることなく “まずは不妊検査だけでも!” というつもりで、気軽に受診してみてください。
また逆に、私自身、本院の『中央クリニック』にも勤務しており、体外受精や顕微授精などのART治療の採卵や移植にも携わっていますから、ART治療でなければ妊娠が難しい患者さまに対して、漫然と一般不妊治療を続けて貴重な時間を浪費させるようなこともいたしませんので、どうぞご安心ください。一般的に人工授精の有効回数は6回くらいとされていますが、回数だけで画一的に体外受精へのステップアップをおすすめするようなことはせず、年齢がお若く、不妊期間も短いような場合には10回くらい人工授精を続けてみる場合もございます。また、逆にご年齢が高い場合には3回くらいで切り上げることもあります。
体外受精が必要になった方に対しては、“卵を育てる卵巣刺激と経過観察は引き続き当院で受け、卵子を採り出す採卵と胚移植だけを受けに2回だけ本院まで通っていただいています」
「例えば、子宮内膜症の『チョコレート嚢腫』などは、不妊治療を専門としていない医師が手術を担当する場合、万が一、悪性であった場合のことも考慮して、手術する以上は嚢腫部分の核出術を選択したいと考えるでしょう。ところが核出術では、どうしても嚢腫の摘出時に正常な卵巣組織の一部も失うことになりますので、卵巣の機能もかなり損なわれてしまいます。不妊治療専門施設の『中央クリニック』であれば、妊娠する力を最大限温存できる方法を選ぼうとしますので、『チョコレート嚢腫』の手術であれば、内容物の吸引に留めるといった選択もありえます。
また、『中央クリニック』では、排卵が起こりにくい『多嚢胞性卵巣(PCO)』の方に対して、腹腔鏡下に卵巣の表面をレーザーで焼いて小さな穴を複数あけて排卵を促す、腹腔鏡下卵巣焼灼術(ラパロドリリング)という特殊な手術を行っています。体外受精へのステップアップ前にラパロドリリングを試してみることで、一般不妊治療での妊娠を目指したいという方には『中央クリニック』での手術をおすすめしています。
お一人おひとり、不妊原因も、奥さまの年齢も、不妊期間も、ご夫婦の希望も違いますので、ご相談しながら最善策を探っていきましょう」
治療方法のステップアップの仕方も、婦人科の手術についても、患者さまにかかる負荷を最小限に、妊娠の可能性は最大限になるように熟考して、治療先や治療方法をご提案してくださっているということがよく理解できました。
仕事と不妊治療を両立されている多忙な患者さまが中心とのことですが、時間的にも余裕がなく、大きなストレスを抱えている方も多いのではないでしょうか?
「ワーク・ライフバランスに、さらに不妊治療が加わり、スケジュール調整には本当に苦労されると思います。それにも関わらず頑張っても頑張っても、なかなか妊娠できない状況が続きますと、ご自分を追い込んでしまったり、周囲の方々の何気ない言葉にひどく傷ついてしまったり、心も痛みがちになっていきます。カラダ同様、傷ついた心も、しっかりケアしていくことが大切です。
最近では加齢によって卵子が老化し、30代後半になると年々妊娠の可能性は下がっていくものだということを知っている女性が増えましたが、私たちの説明を聞いて驚かれる方も、まだまだおられます。ましてや男性で、女性には妊娠のリミットがあり、40歳を過ぎると妊娠が困難になるんだというようなことを理解されている方は、20人に1人もいないと思います。夫婦の不妊治療に対する温度差を埋めるためにも、治療スタート時にリミットを意識することは重要です。お子さんのいる人生を望まれるのであれば、あまり年齢が上がらないうちにご来院ください」
カウンセリングを担当されている、『中央クリニック』(下野市)の副院長ならび婦長でもある浜崎京子さんは、『日本不妊カウンセリング学会』の理事を努めるスペシャリスト中のスペシャリスト。月に2度の面談のほか、電話やファックスでの相談も随時対応してもらえます。仕事が忙しく通院がままならないという方こそ、本当は早めに不妊治療をスタートする必要があると田口先生。妊活に悩んでいる女性の方は、ご自分たちの置かれた状況を知るためにも、まずは『宇都宮中央クリニック』の扉をくぐってみてください。画一的な治療ではなく、二人にあった二人のための妊娠の目指し方を一緒に考えてもらえるはずです。
当クリニックは、高度医療専門施設としてつねに最先端の不妊治療を積極的に取り入れてきた『中央クリニック』の分院として、働く女性のための健康管理と不妊治療を目的に開設されました。女性特有の病気に関する検診・治療を充実させることはもちろん、本院と連携することでより高度な不妊治療を前提とする不妊治療を行っています。
そして何より、当クリニックは、患者さんの心のケアを重要課題ととらえ、専門の女性不妊カウンセラーによる積極的な心のサポートに力を入れています。「少しでも、患者さんの力になりたい」。それが、スタッフ全員の思いです。
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