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不妊に強い頼れる病院特集

秋葉原 ART Clinic
院長 湯 暁暉(タン シャオホィ) 先生

秋葉原ART Clinic院長 湯 暁暉(タン シャオホィ) 先生

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インタビュー

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採卵経験1万5千件の技術を生かし、絆を感じる不妊治療がしたい

2017年4月に開院された『秋葉原ART Clinic』(末広町)の院長・湯 暁暉(タン シャオホィ)先生は、東京大学で医学博士を取得。『東京大学医学部附属病院』を経て、『山王病院』や『加藤レディスクリニック』など名立たる不妊治療施設で研鑽を積まれました。採卵の経験数は、開院時点で、すでに1万件を超えていたというから驚きです。しかも、生殖医療専門医でありながら臨床遺伝専門医というスペシャリスト。そんな湯先生が理想とされる不妊治療のあり様を取材しました。

お一人おひとりを“私の患者さま”として、しっかり把握しながら診たくて開院しました

秋葉原ART Clinic インタビュー写真1

ゆくゆくは海外で働きたいという思いを胸に抱いていた湯先生は、中国の大学で日本語医学クラスに進まれ、ドラマや小説などを通して日本の文化への興味を深めていかれたといいます。中国大連医科大学に通っていた修士時代、市政府とキャノンが共同主催で開いた日本語コンテストに出たことがきっかけとなり、東京大学への留学の道を切り開いていかれたのだそうです。まずは、この日本に、ご自身のクリニックを開院しようと思われた経緯をお聞かせいただきました。

「大学病院で産婦人科全般に携わったのち、不妊治療専門施設2ヶ所に勤務しました。とくに『加藤レディスクリニック』に勤めていた5年間では、体外受精のための採卵を1万件以上経験しました。中には、採卵が難しい位置に卵胞ができるケースもありましたが、膨大な数の症例を経験している施設だけに様々な素晴らしい技術があり、臨機応変、対応できるスキルも身につけさせてもらったと思っています。

大きい施設だと、診察に行く度に医師が変わる。これが気にかかるという方もいらっしゃいます。私も、お一人おひとりと絆を結び合いながら治療がしたいという思いを持っており、この『秋葉原ART Clinic』を開院させていただくことになった次第です。

ここでは、私以外の医師が診療に加わることもありますが、基本的には私がすべての患者さまのカルテをチェックしています。私に託してくださるというありがたさと責任感を感じながら診療させていただいていますし、ある程度、柔軟にオーダーメイドの不妊治療ができることに喜びを感じています。

WEB予約のシステムを導入したのは、患者さまの待ち時間短縮が目的ですが、それと同時に、事前に診療予定の患者さまのカルテに目が通せるということも大きな利点だと思っています。予約前日までにあらかじめ経過を振り返っておくことで、じっくり検討したり、対策を練ったりすることができますから」

WEB予約を導入された理由として、“診察前にカルテで治療経過を振り返っておくことができるから”という点をあえて挙げ、強調してお話しくださったことは印象的でした。丁寧に丁寧に患者さまを診ていきたいという湯先生の真摯な思いが、ひしひしと伝わってきました。

開院から7年(2024年5月取材時点で)が経ち、採卵件数が1万5千件を超え、ベテランとなった今も、その姿勢は変わりません。


ARTは自然周期・低刺激周期を基本に。朝は8時から、日祝も診察いたします

秋葉原ART Clinic インタビュー写真2

湯先生が勤務されていた『山王病院』や『加藤レディスクリニック』は、東京都内の不妊治療施設の中でも、指折りの有名病院ですが、ART治療となると、片や刺激周期中心、片や自然周期中心と治療方針はだいぶ異なります。両方をご経験されたうえで、自然周期や低刺激周期を中心とした方法を『秋葉原ART Clinic』の基本に据えられた理由をお聞かせいただけますでしょうか?

「刺激周期によるART治療を行っているときには、それが当たり前だと思っていました。利点もあると思います。刺激をして、1回数多くの卵胞が発育してくると、確かに安心感があります。ただ、連日に排卵誘発剤の注射を行うと、どうしても卵巣が腫れてきます。また、取れた卵子が全部良い質の卵子とは限りません。

一方、自然周期・低刺激周期は、卵巣への刺激を最小限にして、妊娠しやすい良質な卵子の採取を目指しています。体に負担をかけないだけでなく、心にも優しい治療法です。採取した卵子の数は少ないですが、1個1個の状態をしっかり確認し、大事に育てていきます。排卵誘発剤内服だけでも複数個の卵胞の発育が得られることもありますし、必要に応じて1日おきに少量の注射を加えることもあります。患者様の状況や希望に合わせて、ご納得いただける方法で行っています。

また、『秋葉原ART Clinic』で使用している採卵針は、21〜22ゲージとたいへん細く、痛みも少ないため、全身麻酔のリスクを回避し、無麻酔で安全に実施することができます。この太さは、採血のための針とほぼ同じ太さですので、採卵にともなう出血のリスクも減らすことができます」

朝は8時から診察を受付け、日祝も診療されている点は大きな魅力ですが、さらに立地もたいへん良く、クリニック名にもなっている秋葉原(JR)以外にも、御徒町(JR)、上野(JR)、湯島(千代田線)、末広町(銀座線)、上野広小路(銀座線)、仲御徒町(日比谷線)、上野御徒町(都営大江戸線)、そして京成本線の上野につくばエクスプレスの秋葉原と、なんと合計10駅、すべての駅から徒歩10分以内という好アクセスなのです!

採卵は、低刺激、無麻酔で実施しているため、患者さまの身体的負担が軽く、採卵後、そのまま出勤される方も多く、この点も仕事と両立しやすいと喜ばれているのだそう。


経験豊富なスタッフと幅広い治療の選択肢で、体に優しい、質の高い医療を提供します

秋葉原ART Clinic インタビュー写真3

「私は、大学病院からクリニックまで、産科から婦人科までの勤務経験があり、不妊治療においても、刺激周期中心の施設、自然周期中心の施設の両方に携わってきました。この幅広い経験を活かして、体に優しいだけではなく質の高い治療を提供して、ぜひ結果につなげていきたいと思っています。

『秋葉原ART Clinic』は、看護部門も、培養部門も、受付部門も、すべて不妊治療施設での経験がある、患者さまの思いに応えたいと考える熱意のあるスタッフばかりです。とくに経験豊富な者が各部門のリーダーを務めていますので、安心して通院していただければと思っております。

患者さまの選択肢を広げるため、保険診療との併用が認められている先進医療(自費診療)としては、

などを実施しています。

また、日本産科婦人科学会が認定したPGT-A・PGT-SRの承認実施施設として、胚の着床前遺伝学的検査、いわゆる着床前診断も行っています。

ARTの核心を担う培養室では、高度な医療機器を取り揃えているほかに、患者さまからお預かりしている大切な胚を守るため、万が一の天災や大規模停電に備えた非常用バックアップ電源も用意しました。

そして何より、あってはならないのが検体(精子、卵子、受精卵)の取り違えです。これを防止するため、『秋葉原ART Clinic』では、培養室内での徹底したダブルチェックに加え、バーコード認証システムを導入。安心・安全なART治療をご提供できる環境を整えました」

ご自身の多岐にわたる経験と、不妊治療を知り尽くした一流のスタッフ陣、そして幅広い治療の選択肢で、質の高い医療の提供を目指すとお話くださった湯先生。頼もしい限りの『秋葉原ART Clinic』です。


ノンメディカル卵子凍結にも力を入れています

「いつかは子どもを生み育てたいと考えているが、様々な事情によりすぐには難しい方がいると思います。卵子の質が高いうちに、体外に取り出し、凍結保存しておくことで、将来の妊娠、出産に備えるもので、女性の人生の可能性を広げる選択肢のひとつと言えるでしょう」

2023年、秋に東京都の助成事業がスタートしてからは、『ノンメディカル卵子凍結』の実施が増えているそうです。ここで、日本産科婦人科学会による解説ページ&動画もご紹介しておきましょう。


年齢が高い自費の患者さまも2割。できる限り手を尽くすことで結果の出る方も

秋葉原ART Clinic インタビュー写真4

「日本に来て、ちょうど20年目の開院となりました。東大で学んでいる間も、私は本当に日本で医師として生きていけるのか……、大きな不安を抱えながらの、必死の毎日だったんです。でも患者さまに誠意をもって接すれば、言葉の壁は乗り越えられるものですね……。“先生に診てもらえて良かった!”と言葉をかけていただけることも多く、患者さまとの間に困ったことが起きたこともありませんでした。今があるのは、諸先生方のご指導はもちろんですが、何より私が関わらせていただいた、すべての患者さまのおかげだと思っているんです。

不妊治療はたいへんですが、患者さんはみなさん必死でがんばっています。少しでも明るいお気持ちで通っていただけるよう、通院ストレスの少ないクリニックを目指したいと思います。
患者さまと心の通う治療ができることは、私にとって一番の喜びです」

来日から開院までの20年を回想され、うっすらと涙を浮かべながら、慈愛に満ちた笑顔を見せてくださった湯先生。謙遜されるご様子には、勤勉でひたむきで温かなお人柄がにじみ出ていて、日本人以上に日本の美徳を心に持たれた方だと感じました。

「ART治療に保険が適用されてからは、ARTを受ける患者さまが若くなり、初診から卒業までが短くなりました。43歳以上の患者さまは自費治療の頃に比べると減りましたが、2023年には2割でした。43歳以上の方は、自費治療で経済的な負担が大きく、確かに年齢が高くなると妊娠は難しくなりますが、それでも頑張りたい方に、できるだけのことをしてあげたい、寄り添いたいと思っています。

30歳代半ばから複数の病院で不妊治療を受けて来られたけれども結果が出ず、ここには44歳で、PGT-Aの末に、成功された方もおられました。子宮筋腫を4回も手術されて、めでたく妊娠された方も印象に残っています」

患者さまの頑張りたい気持ちに寄り添いたいとお話になる湯先生と、卒院された患者さまからの感謝の想いあふれるお手紙の数々。今日も、『秋葉原ART Clinic』では、患者さまの体はもとより心にも優しい医療が提供されているようです。


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