父の気持ち
一人目待ち
40代~
ART(体外受精など)
2018/11/06 00:07
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夫と出会って1か月。我が家を訪ねて来た夫はそのまま自分の家に帰らなくなってしまい、お付き合いが始まりました。
お互いに奥手だったので、まさか結婚もしないうちから男性と一緒に暮らすとは思ってもいなかったのですが、自然にそうなってしまいました。私、40歳の時。
歩いて1分もかからない所に実家があり、1年くらい内緒でこっそり住んでいたのですが、ある日突然、彼を両親に紹介しようと思い立ち、実家に押し掛けて行きました。
ひとしきり話した後、母から恐怖?の質問が。「どちらにお住まいなのですか?」
「えーーーっと、私の家」と答えると、「えー!」と驚く母。「何~!そういうことは先に言うてもらわんと困る」と声を荒げる父。
先に言ったら、どうせダメだって言うくせに。
今更出て行けとは言いませんでしたが、「ルームシェアリングだと思っておくことにする」と、断固として、私達が同棲していることを認めようとはしませんでした。私、41歳の時。
帰宅してすぐに父から電話がかかってきて、「子供できんようにしろ」と言われました。
私が病気したりしていてそれどころじゃなかったのですが、やはり女に向かって「子供を作るな」はショックでした。
それから2年。諸条件も整ってきたので、結婚しようと言うことになり、両親にその旨伝えに行きました。私、43歳の時。
父は「何もそんなに急いで結婚せんでも…」と、首を縦に振ってくれません。
いやいや、普通3年も一緒に暮らしたら、いい加減けじめをつけて責任取れと言う所でしょう。
43歳にもなる娘の結婚が早過ぎるだなんて、父の中では時間が半分の長さで流れているのでしょうか。
それから何度も話をしに行き、釣書を持って行き、夫はブライダルチェックまでさせられて、ようやく渋々認めてくれました。
婚姻届を書いて、証人欄を両親に書いてもらって区役所に提出に行き、晴れて夫婦となることができました。
母は、「いくつになっても娘は娘。お父さんは春香をほかの男に取られたくなかったのよ」と言っていました。
父の中では、生まれて初めて私を抱き、幼い私を慈しんで育てた気持ちと変わっていないのかもしれません。
そういう私も、他人から見れば紛れもないお爺さん、お婆さんなのに、生まれて初めて目が開いて両親を見た時の姿と、全く変わっていないような気がしています。
結婚して4年経ち、すっかり打ち解けたように見える父と夫なのですが、今でも腹の中で「儂の娘を取りやがって!」と思ったりすることもあるのかな。
それとも、いつも仲良くしている私達のことを、目を細めて見てくれているのかな。
それにしても、いつもぶっきらぼうで、口を開けば変なことしか言わない父に、そんな気持ちがあったとは意外でした。
親の気持ち、特に男親の気持ちは、複雑ですね。
お互いに奥手だったので、まさか結婚もしないうちから男性と一緒に暮らすとは思ってもいなかったのですが、自然にそうなってしまいました。私、40歳の時。
歩いて1分もかからない所に実家があり、1年くらい内緒でこっそり住んでいたのですが、ある日突然、彼を両親に紹介しようと思い立ち、実家に押し掛けて行きました。
ひとしきり話した後、母から恐怖?の質問が。「どちらにお住まいなのですか?」
「えーーーっと、私の家」と答えると、「えー!」と驚く母。「何~!そういうことは先に言うてもらわんと困る」と声を荒げる父。
先に言ったら、どうせダメだって言うくせに。
今更出て行けとは言いませんでしたが、「ルームシェアリングだと思っておくことにする」と、断固として、私達が同棲していることを認めようとはしませんでした。私、41歳の時。
帰宅してすぐに父から電話がかかってきて、「子供できんようにしろ」と言われました。
私が病気したりしていてそれどころじゃなかったのですが、やはり女に向かって「子供を作るな」はショックでした。
それから2年。諸条件も整ってきたので、結婚しようと言うことになり、両親にその旨伝えに行きました。私、43歳の時。
父は「何もそんなに急いで結婚せんでも…」と、首を縦に振ってくれません。
いやいや、普通3年も一緒に暮らしたら、いい加減けじめをつけて責任取れと言う所でしょう。
43歳にもなる娘の結婚が早過ぎるだなんて、父の中では時間が半分の長さで流れているのでしょうか。
それから何度も話をしに行き、釣書を持って行き、夫はブライダルチェックまでさせられて、ようやく渋々認めてくれました。
婚姻届を書いて、証人欄を両親に書いてもらって区役所に提出に行き、晴れて夫婦となることができました。
母は、「いくつになっても娘は娘。お父さんは春香をほかの男に取られたくなかったのよ」と言っていました。
父の中では、生まれて初めて私を抱き、幼い私を慈しんで育てた気持ちと変わっていないのかもしれません。
そういう私も、他人から見れば紛れもないお爺さん、お婆さんなのに、生まれて初めて目が開いて両親を見た時の姿と、全く変わっていないような気がしています。
結婚して4年経ち、すっかり打ち解けたように見える父と夫なのですが、今でも腹の中で「儂の娘を取りやがって!」と思ったりすることもあるのかな。
それとも、いつも仲良くしている私達のことを、目を細めて見てくれているのかな。
それにしても、いつもぶっきらぼうで、口を開けば変なことしか言わない父に、そんな気持ちがあったとは意外でした。
親の気持ち、特に男親の気持ちは、複雑ですね。
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