宇多田ヒカルさんが音楽番組に出ていて、
彼女が好きだという宮沢賢治の言葉を紹介していました。

『銀河鉄道の夜』より
【なにがしあわせかわからないです
　ほんとうにどんなつらいことでも
　それがただしいみちを進む中でのできごとなら
　峠の上りも下りも　みんな
　ほんとうの幸福に近づく
　ひとあしずつですから】

この言葉を又吉直樹さんとの対談の中で出していて、お二人とも
「今を今だけでは評価できない、
　そのことのおかげで五年後、十年後に
　幸せになっているかもしれない
　この道はあくまでも途中」
ということを共感しながら話されていました。

私も、すごく共感しました。
自分の今までのことを思い返してみると…

仕事も趣味もあったけど恋愛は下手で、30を越えて必死で婚活
→35の時ついに婚約するが未来が想像できなくなり婚約破棄
→1年後やっと今の旦那に出会い37で結婚。

35の時、自分はもう結婚できないと絶望していたけど、あのタイミングでなければ出会えなかっただろうし旦那の長所にも気づけなかったかもしれない。

独身の時、実家で5年ほど妹家族との同居。
なんだか気も遣うし、妹に「早く嫁に行け！」と言われて居心地良くない時もあったけど
(基本は仲いいんですが💦)
私も家事をするようになったし、姪っ子が生まれて世話を手伝うようになって、子供が可愛いっていう気持ちがどんなものか分かったし。
大変なのもある程度知ったから、もしこのまま授かれなくてもそれはそれで受けいれようとも思えるんだけれど。

もちろん今も道の途中、何が起きるか分からない道は怖くもあるけど
正しいと信じて進む道なら、絶対に無駄になることはない。
自分の経験になって、誰かの役に立つこともある。あとになって、幸せに気づくこともあるのだと信じて行こう。