葬儀にて。②
一人目待ち
30代後半
ART(体外受精など)
2019/08/05 11:43
私たち夫婦よりだいぶ遅れて従弟夫婦は到着した。子連れで遠方への移動は大変だっただろう。実は、私が流産していなければ、従弟夫婦の子供と同い年のハズだった。なんなら月齢までほとんど同じだったと思う。
従弟夫婦は絶妙なバランスで距離を保ってくれていた。
連絡を取る時も子供に関することは一切言わなかった。
1人いてもレアで充分衝撃的なところを、同時期に義実家他4人からマウントを取られ続け疲弊し切っていた私には有難かった。
捨てる神あれば拾う神ありで、子供がいないことで虐げられている私に気付き、手を差し伸べてくれた人達もいた。
そのおかげで一年が過ぎ、ようやく認められるようになってきた実感がある。自分を責める必要なかったんだって。
一泊二日、お通夜と葬儀に参列したが、親戚の誰にも子供は?的な話を振られなかった。一番ツッコんできてた祖母はもういない。「一人でもいいから子供を」って言われたっけ。そこだけ心配かけたままだったなぁ。
従弟の嫁さんはベビーカーで寝ている我が子からわざわざ離れて挨拶にきてくれた。そこに真意があったかどうかは知らないが、私には気遣いに思えた。私から「じゃあ対面させてもらおうかな」そう言って子供の顔を初めて見た。従弟にそっくりで思わず笑ってしまった😂
「ぢだるまちゃんが出産祝いに贈ってくれた離乳食、今回デビューしてホント重宝してるんです。気に入って食べてくれてて」とお礼してくれた。
パウチに入った離乳食ギフトで、持ち運びにも便利そうだったからそれにしたんだけど、喜んでもらえてよかった。
葬儀が始まる前、各々歓談するタイミングがあった。
父が何やらベビーカーの赤ちゃんごしに従弟夫婦と話していた。会話まで聞こえる距離にいなかったから内容までは分からなかったがふいに「可愛いなぁ」とだけ聞こえた。
私は少し驚いた。
父は子供をあやすのが得意ではなくどちらかといえば苦手で、自分の甥や姪の幼子さえどう扱っていいか分からず遠巻きに眺めるのが常だったのに(私自身もそうだからよく分かる。よく私をここまで大きく育ててくれたもんだ)、可愛いって自ら近付いていくなんて意外だった。その旨を伝えた夫に「それだけ歳を重ねたんだよ」と言われた。彼も大人だった😌😅
親のために子供作りしたいわけでも不妊治療を頑張るわけではない。でも子供に関して何も言わなかった父から漏れ聞こえた「可愛いなぁ」という自然な発露は、私には刺さった。
夫との子供がほしいと始めた不妊治療なのに、いつしか
マウント取って来る奴らを見返してやると思うように。
何のためかも、本当に子供がほしいのかさえ見失い、夫に「子供がほしかったから結婚したわけじゃない」なーんて言葉を期待したりして。夫は言わないけど。
言わないどころか出産や子育てに興味津々で、機会を見つけては経験者に質問したり、その手のコミックエッセイを与えれば素直に読んでいる。これは使えるかも(笑)。
夫と知り合ってすぐ子供の話になった時ああこの人は子供を望んでるんだと安心したのは私だ。
一緒になる上でその辺の価値観は重要だと思ったから。
もう少し、私を取り巻く男達(夫と父のふたり笑)の願望に付き合ってみようかな、なんて思ってみたのでした。
従弟夫婦は絶妙なバランスで距離を保ってくれていた。
連絡を取る時も子供に関することは一切言わなかった。
1人いてもレアで充分衝撃的なところを、同時期に義実家他4人からマウントを取られ続け疲弊し切っていた私には有難かった。
捨てる神あれば拾う神ありで、子供がいないことで虐げられている私に気付き、手を差し伸べてくれた人達もいた。
そのおかげで一年が過ぎ、ようやく認められるようになってきた実感がある。自分を責める必要なかったんだって。
一泊二日、お通夜と葬儀に参列したが、親戚の誰にも子供は?的な話を振られなかった。一番ツッコんできてた祖母はもういない。「一人でもいいから子供を」って言われたっけ。そこだけ心配かけたままだったなぁ。
従弟の嫁さんはベビーカーで寝ている我が子からわざわざ離れて挨拶にきてくれた。そこに真意があったかどうかは知らないが、私には気遣いに思えた。私から「じゃあ対面させてもらおうかな」そう言って子供の顔を初めて見た。従弟にそっくりで思わず笑ってしまった😂
「ぢだるまちゃんが出産祝いに贈ってくれた離乳食、今回デビューしてホント重宝してるんです。気に入って食べてくれてて」とお礼してくれた。
パウチに入った離乳食ギフトで、持ち運びにも便利そうだったからそれにしたんだけど、喜んでもらえてよかった。
葬儀が始まる前、各々歓談するタイミングがあった。
父が何やらベビーカーの赤ちゃんごしに従弟夫婦と話していた。会話まで聞こえる距離にいなかったから内容までは分からなかったがふいに「可愛いなぁ」とだけ聞こえた。
私は少し驚いた。
父は子供をあやすのが得意ではなくどちらかといえば苦手で、自分の甥や姪の幼子さえどう扱っていいか分からず遠巻きに眺めるのが常だったのに(私自身もそうだからよく分かる。よく私をここまで大きく育ててくれたもんだ)、可愛いって自ら近付いていくなんて意外だった。その旨を伝えた夫に「それだけ歳を重ねたんだよ」と言われた。彼も大人だった😌😅
親のために子供作りしたいわけでも不妊治療を頑張るわけではない。でも子供に関して何も言わなかった父から漏れ聞こえた「可愛いなぁ」という自然な発露は、私には刺さった。
夫との子供がほしいと始めた不妊治療なのに、いつしか
マウント取って来る奴らを見返してやると思うように。
何のためかも、本当に子供がほしいのかさえ見失い、夫に「子供がほしかったから結婚したわけじゃない」なーんて言葉を期待したりして。夫は言わないけど。
言わないどころか出産や子育てに興味津々で、機会を見つけては経験者に質問したり、その手のコミックエッセイを与えれば素直に読んでいる。これは使えるかも(笑)。
夫と知り合ってすぐ子供の話になった時ああこの人は子供を望んでるんだと安心したのは私だ。
一緒になる上でその辺の価値観は重要だと思ったから。
もう少し、私を取り巻く男達(夫と父のふたり笑)の願望に付き合ってみようかな、なんて思ってみたのでした。
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